2010年10月16日

GNOMEのアクセシビリティに物申す

GNOMEで『システム』→『設定』→『ハードウェア』→『キーボード』を選択すると『キーボードの設定』(gnome-keyboard-properties)が起動します。

『アクセシビリティ』というタブに『キーボードからアクセシビリティの機能を切り替えられるようにする』(原文:Accessibility features can be turned on or off with keyboard shortcuts)という設定項目があるのですが、どうも名が体をあらわしていない様です。設定項目の表現から考えるとキーボード・ショートカットでアクセシビリティの機能を有効化・無効化できることを私なんかは想像したのですが、『デスクトップのユーザガイド』を読むと実情は違うようです。

表 8-7 Accessibility Preferences』の説明に『Select this option to show an icon in the notification area that offers quick access to accessibility features.』(拙訳:通知エリアにアクセシビリティの機能への簡単なアクセスを提供するアイコンを表示するには、このオプションを選択してください。)と書いてあり、実際にチェックを入れると通知スペース(notification area)に『支援技術』(gnome-at-properties)のアイコンが表示されます。

このアイコンをクリックすると『ユニバーサル・アクセスの設定』というダイアログが開き、5項目を設定できるようになっています。その内、最初の2項目は、キーボード・アクセシビリティとは関係ない『色のコントラストを強調する』・『文字を大きくして表示を見やすくする』です。

で、言いたいことをまとめると

  • アクセシビリティを謳っているのに設定項目のラベルが実際の動作と違うのはどうよ。

  • そもそもこの設定項目は、『キーボードの設定』よりも『支援技術』にあるのが筋では。

ということです。GNOME2からGNOME3への過渡期でもあるので全体の整合性が取れてないのは、いささか仕方ないのかもしれませんが、もうちょっと何とかならないものかなと。 

誰か、英語ができる人、upstreamに以上の内容を知らせて頂けると助かります w (他力本願)
posted by Yasumichi at 02:52| Comment(1) | TrackBack(0) | GNOMEデスクトップ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
GNOME 日本語翻訳チームの松澤です。
長文になります。申し訳ありません。

ご指摘の [Accessibility features can be turned on or off with keyboard shortcuts] のチェック (以下、当該チェックと呼びます) について確認してみました。確認ができた範囲で、赤星さんの持っていらっしゃる疑問にお応えしたいと思います。

まず、当該チェックを ON にすることによって、アクセシビリティに関連するキーボード操作のどんな機能が有効になるのかというと、スティッキー・キーおよびスロー・キーの ON/OFF をキーボード上から切り替えられるようになります。具体的には、Shiftキーを5回タップすることでスティッキー・キーの切り替えを、Shiftキーを8秒以上押下しつづけることでスロー・キーの切り替えを行うことができるようになります (バウンス・キーについては対応するキーバインディングが無さそうです)。 当該チェックを有効にしなければ、これらアクセシビリティ機能の ON/OFF 切り替えをキーボードから行うことはできません。

上記の動作を踏まえると、
> アクセシビリティを謳っているのに設定項目のラベルが実際の動作と違うのはどうよ。
当該チェックに対する "Accessibility features can be turned on or off with keyboard shortcuts" というラベルは必ずしも不当ではない、ということが言えると思われます。
また、
> そもそもこの設定項目は、『キーボードの設定』よりも『支援技術』にあるのが筋では。
同じく、キーボードからの ON/OFF 切り替え機能を有効化するものであるため、『キーボードの設定』に当該チェックがあるのは必ずしも不当ではないと、言えるかと思われます。

ただし、赤星さんが当該チェックについて異議申し立てを行うのもよくわかる話で、私も最初、バグレポートなり、A11Yチームに報告しようかと思いました。
おそらく問題点としては、
1. 有効なショートカットキーについて『キーボードの設定』ダイアログに記載がなく、アクセシビリティ機能の切り替えをキーボードから行えるようになったことが確認できない、またわからない。
2. 当該チェックを有効化することで、通知領域に AT のアイコンが表示されるため、当該チェックはそのアイコンを通知領域に表示させるためだけの機能であるという理解を生んでしまう (実際にはこれ以外にもキーボードショートカットが有効になるという機能が存在する) 。
-> 赤星さんが釈然としなかったのもこれによるところが大きいと思います。また『デスクトップのユーザガイド』にも「Select this option to show an icon in the notification area that offers quick access to accessibility features. 」という説明があるため、そういう理解を生んでしまうのも当然の結果です。

これらについては、以下のような改善の余地があると思われます。
1. 有効なショートカットキーについて、該当のダイアログ上のよく分かる箇所に記載する。
2. ショートカットキーが有効になるということを『デスクトップのユーザガイド』の説明に追記する。
現状の動作でやっぱり不都合があるかどうかを見極めた上で、GNOMEのA11Yチームに報告したいなと思います。

ということでいかがでしょうか。ご了解いただけたでしょうか。
もっとこうした方が良いなどあれば、ご教示ください。
Posted by jmatsuzawa at 2010年10月18日 01:10
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